【おすすめ小説①】ほうかごがかり

小説
 こんにちは、道理です。
 今回はおすすめ小説の紹介になります!
 運営者情報でも書いている通り、私は甲田学人著の小説がとても好きなので、語っていきたいと思います。
 甲田先生は主に電撃文庫とメディアワークス文庫で出版されていて、内容はホラー…間違った、メルヘンになります。
 その中でも現在メインで連載されている『ほうかごがかり』を紹介したいと思います。

紹介

•2023年11月23日時点、電撃ノベコミ+ランキング1位
•このライトノベルがすごい!2025総合新作部門7位
•『Missing』『断章のグリム』の甲田学人著
•現在6巻まで発売中。7巻は8月発売予定。コミックスは現在2巻まで
•1~3巻が第1部、4~6巻が第2部
•子供がどんどん死んでいく物語。希望が見えたその瞬間に絶望が待っている。人の心がない
•学校の怪談の新たな解釈
•正直かなり怖い。どう考えてもホラー
いる・・
•恐怖と絶望が支配する“真夜中のメルヘン”

あらすじ

よる十二時、ぼくらは『ほうかご』に囚われる─。
『ほうかごがかり 二森啓にもりけい
 小学六年生の二森啓はある日、教室の黒板に突如として自分の名前が謎の係名と共に書き込まれているのを目撃する。その日の深夜十二時、自室。学校のチャイムが爆発的に鳴り響き、開いた襖の向こうには暗闇に囲まれた異次元の学校─『ほうかご』が広がっていた。
 学校中に棲む、『無名不思議ななふしぎ』と呼ばれる名前のない異常存在。
ほうかごに呼び出された六人の少年少女は、それぞれが担当する化け物を観察しその正体を記録するために集められたのだった。絵が得意な啓は屋上に潜む怪異『まっかっかさん』を捉えるべく筆を手にするが……。

─そこには正解もゴールもクリアもなくて。ただ、ぼくたちの死体が積み上げられている。

おすすめ①娯楽になっていた学校の怪談が恐怖に変わる

 『学校の怪談』は正直、あまり怖いイメージがなくなっていますよね。学校の七不思議とかもはやネタの域。けれどもこの小説を読むと、それは180°ひっくり返ります。マジで。日常生活の平和な一要素が理不尽な恐怖の対象に変わります。
 ホラーの定番としては、誰かが何かをしてしまってそこから災いが…となりますよね。こっくりさんとか。でもこの『ほうかごがかり』はそうじゃない。いきなり選ばれて、前触れなく恐怖に落とし込まれて、死んでいきます。理由とかは特に存在していません。一応『特殊な子』が選ばれるのではないかという推論が作中でされていますが、定かではありません。
 理不尽な恐怖と絶望。まさにホラー。作者は頑なにホラーではなくメルヘンって言い張ってますけど、間違いなくホラーです。それも最高に怖い。何が怖いって、容易に想像できてしまうことなんですよね。表現が素晴らしいのも勿論なんですが、『小学校』『ほうかご』『ナナフシギ』って必ず一度は考えてしまうものですから。
 よかったですよ、大人で。でももしかしたら、本当は『ほうかごがかり』に選ばれていて、『卒業』出来たから記憶がないだけかもしれませんね。

おすすめ②対抗手段が斬新

 『ほうかごがかり』に選ばれても、必ずしも死ぬわけではありません。死亡率が高いのは確かですが、ちゃんと対抗手段も存在しています。それが『記録』です。
 実は少年少女たちが呼ばれた『ほうかご』に存在している怪異は、まだ名前がない雛の状態なんです。名前が無いから『無名不思議』。これが成長して現実世界へと出てしまうと『七不思議』や『学校の怪談』として人を襲っていくようになってしまう。それを阻止する手段はただ一つ、『担当』の怪異を『観察』して『記録』すること。怪異は記録されると記録されるだけ成長が止まり、完璧な『記録』を完成させればその『無名不思議』は完全に成長が止まって『ほうかご』から脱走することもできなくなると。つまり、型に嵌めてしまうということですね。これを読んだとき、感心しました。霊力とかお札とかそういうのではなく、記録。誰にでも出来る手段です、もちろん子供にも。ただし、代償がある。
 『怪談』が完成するために、最も必要なのは─

おすすめ③外部からの助けが借りれない

 ここまで来たらおすすめっていうか、絶望の紹介な気がしてきましたが(笑)
 『ほうかご』に入れるのは、かかりのみ。そして『認識』出来るのも、基本的にかかりのみなんです。例外がありますが、それは後で。
 よくあるホラーでは外部の霊能者とかに助けを求めたりしますが、この作品はそうじゃない。かかりの人以外は、『ほうかご』に関する情報が聞こえない・・・・・し、見えてても見えていない・・・・・・・・・・・、無意識に脳がスルーしてしまうのです。それは本来情報を持っているであろう『卒業生』であっても同じ。卒業生は嫌な記憶だから思い出したくないと思って、その通り・・・・になる。
 だから、外部からの助けはなくかかりの子供たちで生き延びなくてはいけないのです。うーん、絶望!
 ここで先ほどの例外ですが、第1部の主人公であった二森啓くんは、覚えています。『ほうかごがかりのしおり編集委員会』をやっていて、第2部でかかりに選ばれた子供たちのよきアドバイザーとなります。忘れたいほど嫌な目にあってきてるのに、散々絶望を味わってきてるのに、執念で覚えてる。

 ─『ほうかご』そのものを、描いて終わらせるために

夏はホラーで涼しくなりましょう!

 以上、今回のおすすめ『ほうかごがかり』でした。
 割と初期から絶望しかないお話なんですが、かなり面白いです!怖いですが面白さは保証します。甲田学人さんの小説はすべて読んでいてどれも好きなので、今度他の作品についても紹介していきますね。
 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。また次回!

 『ノロワレ』と『霊感少女は箱の中』もシリーズ再開してほしい…。

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